夜半から雨が降り始め 降ったり止んだり繰り返す
雲に覆われているのは稜線だけで 高度を下げると晴れ間がみえるようだ
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今日は高山植物を探しながら稜線を歩こうと思っていたけど
完全に雲の中なので 雨が降っているに違いない それに 雲の流れも早い
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AM 06:07 高度を上げるにつれて 暗くなるし雨が強くなるし…
上がってくる人もいなければ 降りてくる人もいない 雨が滴る音しか聞こえない
カメラも濡れてしまうので とうとう仕舞ってしまった 無心で歩みを進めると
いつの間にか 稜線が目の前に現れた
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辺りは真っ白 雨も結構降ってるし 風も強い
地図に書いてある小屋があるから稜線だ 小屋の裏のわずかな軒下で
しばらく雨風を凌いだ この時点で AM06:38 一日が終わるには早すぎる
なので こんな天気だが行けるところまでフラフラと歩いてみた
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樹林帯を抜けると 強い風に晒される 雨はそうでもないので 少しずつ
慎重に歩いていく 九十九折にてっぺんを目指すが てっぺんかと思いきや
まだ九十九折が続いているの繰り返し すこしずつ飽きてきた 植物も少なくなり
足場も平たい石ばかりになって不安定だし 風には煽られるし 周りは真っ白だし…
もういいので 下山です。
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振り返ると下方も真っ白 時折 先程雨を凌いだ小屋が見えるので
それ程上がってきていないのだなぁとわかる 真っ白の向こうには
どんな景色が見られるかは 次の機会に…
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小休止した小屋へ戻ってくると 雲が晴れていて 少し眺望を得られた
めまぐるしく変わる雲の動きはとても臨場感があり 楽しいものだ
動画を撮ったり 他の登山者と話をしたりして見送り 下山することにした
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雨に打たれた山は瑞々しく美しい |
晴れと曇りが混在した時の樹林帯の明暗は 素晴らしい |
雨が止んできたので 鳥たちも集まっては散り 自由に飛びまわっている |
稜線とは打って変わって 平和的な雰囲気 風が吹けば吹かれ
鳥が鳴けば耳を澄まし 日が差せば日を浴び 何に縛られることなく
ただ歩いていく
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今日は早々にすることがないので 時間がある限り歩こう
お昼はお気に入り小屋まで往復2時間かけて食べに行く
それ以外は特にすべきことはない 山に耳を傾け目を凝らして過ごせばいずれ今日も日が暮れる |
至福の時静かな池畔 鳩時計 無線機の微かな機械音 行き交う野鳥 |
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