2013年3月17日日曜日
愛でるhiking 2013.03.09 - 10
packing しては荷を解きを幾度も繰り返し、幕を張れるまで5ヶ月かかった。
山との距離が離れるほど、実感が薄れ不安が少しづつ増す。
幕が上手く張れるか?火気を扱って事故を起こさないだろうか?身体は着いていくだろうか?
いざ山に入ると意外にあっさりとそんな不安は払拭された。
結構身体が覚えているし、山に来てみると手際よくいくものだ。
その中でも今回一番不安だったのは体力。
もしかしたら目的地まで辿りつけないかも。
そんな気持ちでの入山だったが、とある理由でクリアできた。
以前から樹木に興味があって巨樹巡りをしているのだが、
最近は特に樹木欲が旺盛で、通勤時は樹木図鑑を読みふけり、図鑑を閉じては反芻している。
今回はそんな欲が樹木を愛でる感情が、体力的に辛いと思う気持ちを上回り、何度も立ち止まる足をその度に前へ進ませる。
不思議な感じだったなぁ。辛いのに前へ進む・・・。今思い返しても不思議だ。
ただ、アイゼンを装着する時に後背筋から指先まで攣ってしまった時は、かなりへこんだし、こればかりは気持ちでは誤魔化せないと反省した。
樹木を愛でる HIKING は夏のような暑さのなか、いつもより時間を多く要し予定していた目的地で 1日目を終わることができた。無風で快晴の好条件に恵まれて就寝。
しかし夜半から風が吹き始め、夜が明けるころには強風になった。
こうなると俄然テンションが上がる。
風はおもしろい。
風が樹木間をゴーっといううなり声を上げ木々を揺らしながら徐々に迫ってくる。
落葉が巻きあげられたり吹き降ろされたり、中空を自由に舞う。
風が目視できる瞬間だ。
こちらに到達した風と巻き上げられた落葉でもみくちゃにされようものなら、テンション MAX でにやけてしまう。
風はおもしろい。
以前にもどこかで書いたが、樹木の無い禿げ尾根の稜線歩きは興味が無いしつまらない。
やはり樹木に囲まれながら、樹木を見上げ時には見下ろし、落葉期には枝振りと山肌を愛でつつ歩きたい。
5ヶ月ぶりの入山だったので感覚が敏感になっていたのかもしれない。山に当たられなかった時間を取り戻したかったのかもしれない。
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